Gleam -ドリームキャスト!-
「なんだよ」

バルトは足を止め振り向くと、軽くカズアを睨んだ。

「・・・俺も行く」

エイミーのそばにいたい、彼女を近くで守ってやりたい、それも本音であった。
だが今やるべきことはそうではない。彼女もそう望んでいる。

「カズア・・・」

ユナとエイミーに笑顔が戻る。

ユナは思った、カズアは繊細だけど弱い人ではない。どんな苦悩も必ず乗り越えると。
そんなカズアが自分は好きなのだと。
そう確認すると、少し胸が痛む。
曖昧な笑顔のままお似合いカップル二人を見つめる。

< 14 / 186 >

この作品をシェア

pagetop