Gleam -ドリームキャスト!-
「お前の幸せって・・・今の、こんな時なのか?」

ユナは勢いよくカズアを見る。

「えっ・・・」

そして、カズアもユナを見た。

「お前はエリサの分まで幸せにならないといけない。
 ・・・そうだろう?」

「そ、そうだね・・・?」

ユナは首をかしげたが、カズアはそこまで言うとまたそっぽを向いた。

「俺だって・・・今みたいな時間は・・・幸せだ」

ユナはぎょっとなった。
意味がよく理解できなかった。

「カズアー・・・な、何言ってんのぉ?」

恐る恐る尋ねられたのが分かったので、ははっと笑う。

「ほんと、そうだよな。
 ・・・俺にはエイミーという完璧な彼女がいるくせに・・・」

ユナは両手を地面について思わず後ずさりした。
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