Gleam -ドリームキャスト!-
「悪かったよ」

そう言うカズアの前に、バルトは再び立った。そしてまじまじと顔を眺める。

「よろしくな、バルト・・・だっけ」

「お前は扱いにくいヤツだなあ」

くくっと苦笑して見せる。

「カズア行くの? じゃあ、あたしも行く!」

ユナは勢いよく腕を上げたが、カズアは首を横に振る。

「だめだ。大怪我するかもだぞ。それに、足手まといになりかねない」

「魔法はできないけど、でもあたし剣はわりと使えるし・・・」

「たまには言うこと聞けよ」

カズアの真っすぐな目を見てユナはうつむいた。そして力のない自分が悲しくなった。

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