Gleam -ドリームキャスト!-
「俺とユナは何のためにいる?
 俺たちだってエリサに助けられたんだ」

バルトはどきりとした。

「三人で一緒に戦おう。
 親なんか関係ない、エリサで結ばれた俺たちは仲間だ」

その言葉は胸の奥に響き、瞳を揺さぶる。

ユナもしゃがんで、バルトの肩にそっと手をまわした。
きっとそれは自分にも言っているのだろう。
心の中で何度もその言葉を繰り返す。

傷治療に効く、回復アイテムりんごを手渡した。
バルトはがりっと噛みしめる。

カズアはバルトの出血がおさまったことを確認すると、立ち上がり闇王を向いた。

「・・・というわけだ」

「くくく・・・めでたいな・・・」

闇王は静かに笑い出す。
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