Gleam -ドリームキャスト!-


   *      *      *     *


三人は、しばらくそのまま動けなかった。

やがてカズアが起き上り、バルトも自力で座り込むと、ユナが呟いた。

「封印・・・できなかったね」

その言葉は悲しそうにも聞こえた。
しかし真意を問いただすのはやめた。

「・・・ま、今さらだぜ。
 こーゆうのもありなんじゃねえか?」

「え。そ、それでいーの?」

ははっとバルトが笑うのに、ユナが呆れたように言った。

「良いのですよ」

どこからかやわらかい女性の声が響く。

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