Gleam -ドリームキャスト!-
第七章
「ここで・・・お別れだな」

バルトの故郷、マンゴスチン王国。

「絶対遊びに来るからね。
 だから・・・バルトも絶対チコリに来てね!」

その門のそばに立って、ユナは何度目かの念押しをした。

「ああ、もちろんだ。しっかり遊んでやるよ」

バルトはにこっとユナに笑って見せる。
そしてそのままカズアを向く。

「そのときは、なんか美味いもの作っといてくれよ」

「そうだな。お前も好きなヴィクトリアサンドでも作ってやるよ。
 ・・・ユナと一緒に」

「そうだね!」

「あ、いや・・・」

ユナの不器用さを、旅を続けた中でバルトもよく理解した。
言葉を詰まらせるバルトにカズアは腹を抱えて笑う。
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