Gleam -ドリームキャスト!-
「じゃあ何を悲しむことがある?
 もう・・・魔物に怯える人を見なくてすむんだ。
 魔物に殺される人もいなくなる」

やんわり微笑んだまま、翡翠の瞳には悲しみが浮かぶ。

「バルト・・・」

「俺たちは自由なんだ。
 魔物の数が普通じゃないあのチコリの森も楽になる。二日に一回くらい行ってやるよ!」

「あははっ、それ来すぎー」

一瞬湿っぽくなった雰囲気を払うように、ユナは大げさに指を差してつっこむ。

「しかし、ユナはあれだけ欲しがってた魔法の力を使うのやめるって、なんかもったいないな」

「あたしは闇王の娘だからね、いつ野心が沸くか分かんないし。
 それに、力を使うのちょっと辛いかな。傷付け合うだけの呪われた力なんだって・・・。
 っていうか、魔法なんかなくったって生きていけるじゃん?」



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