Gleam -ドリームキャスト!-


   *      *      *     *


カズアとユナはチコリに戻ってきた。

緑の匂い、小鳥のさえずり、旅立つ前と何も変わらない。

「ねえ・・・カズア・・・」

カズアの後ろをくっつくように歩いていたユナが立ち止まる。

「あたし・・・やっぱりエイミーに・・・」

「今さらなに言ってんだよ、ばか」

カズアは呆れたように言ったが、やがて真顔になる。

「・・・大丈夫、ちゃんと俺から話すさ。
 これは俺の問題だ」

「え・・・でもぉ・・・」

ユナは納得いかない態度を見せたが、

「どうやらゆっくり話してる時間はなさそうだな。
 お前は黙ってろよ」

カズアは振り向くと、エイミーがやって来た。
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