Gleam -ドリームキャスト!-
「強い思いは、何にも勝る力だ。
 この子はお前のためにここまで一人で来たんだろう?」

バルトはユナに向かって優しく首をかしげる。

カズアも同じように彼女を確認すると、その腕は震えていた。

それは、世界を救おうとする正義感、カズアたちの力にという思いやり、これからの恐怖、それとももっと別の何かか・・・。
どんな思いがあるのかは分からなかったが、心に響いた。

「・・・分かったよ」

「カズア!」

ユナは、ぱあっと明るく笑う。

「弱音吐くなよ」

「うんっ!」

「頼むぜ、ユナ」

バルトは白い歯を見せると、ユナはそれに答えて飛びはねた。

「まかせてっ!」


こうして勇者のパーティは三人になった。

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