Gleam -ドリームキャスト!-
バルトが礼を言ってから立ち去ろうとしたのを、神父は引き止めた。

「あの洞窟は悪魔の洞窟です。あそこには入ることができません」

「そうは言っても・・・行かないわけにはいかないしな」

バルトとカズアは顔を見合わせる。

「どうしてもと言うのであれば・・・
 お嬢様、貴女は女神様の力を継いでいないのですね?」

神父はユナを見つめ、胸の前で十字を切った。

「貴女の力が必要となるでしょう」

「え、あたし?」

「どうぞお許しを・・・」

それだけ言うと、また元の通りに女神像に向かいひざまずいた。

「道中お気を付けください。勇者様のせがれ様・・・」
< 35 / 186 >

この作品をシェア

pagetop