Gleam -ドリームキャスト!-


   *      *      *     *


その日はここで宿に部屋を借りることにした。

地図を見る限り、東側には広い雪原があるらしい。
それを越えなければ洞窟へはたどり着けない。

バルトは三人分の防寒着を用意し、疲れをとるため魔法力を回復するために、早めに眠りについた。

「お前は寝ないのか?」

カズアは窓辺に座るユナに声をかけた。

「あ、寝るけど、ほらチコリって森に囲まれてたでしょ?
 こんなに綺麗な空、はじめてだから・・・もう少し」

「そうか。じゃあ俺は先に休むよ」

「うん、おやすみなさい」

カズアはやんわり微笑むと布団をかぶった。
< 36 / 186 >

この作品をシェア

pagetop