Gleam -ドリームキャスト!-
しかしこの雪原の広さと、さらに魔物が強いことに苦戦した。

王都の門を出てからどれくらい歩いただろうか。空を見上げると太陽は真上に昇っている。

はしゃいでいたユナもめっきり口数が減り、会話も途切れ途切れになる。
しかし弱音は吐かない、その約束を守って愚痴をこぼすことはしなかった。

先の覆われていないタイプのグローブをしているカズアも雪で指がかじかんで、弓の狙いも狂い始めて苛立ってきていた頃だった。

「カズア、ユナ! あれ・・・!」

突然バルトが駆け出した。

二人は疲れからか状況が見えず、一旦お互いを確認してから、ただ足早にバルトの後を追った。
< 41 / 186 >

この作品をシェア

pagetop