Gleam -ドリームキャスト!-
「父の名前はアレス、母はミュール」

すごいサラブレッドだなとカズアはあっけにとられた。

「闇王が復活しちゃって、だからおれが封印しないとだめなんだ!
 ・・・でも、仲間は誰もいなくて一人でここに来たのはいいけど、モンスターはまとめて出てくるし、魔法力はからっぽになるしで・・・」

「このザマなんだな」

カズアは苦笑する。必死さ、幼さが滲み出ている。

「あほか、お前は!」

「な、なんだよっ」

バルトも黙って聞いていたが、ついに我慢できなくなったようで怒鳴りつける。
少女も負けずに、きっと気張ったがバルトは畳み掛けた。

「無理して一人でこんな危ないところに来て何になる?
 アレス様とミュール様の子供だなんて、そんなあんたが死んだら世界中の人が困るじゃないか!」

「でも・・・!」

「でも、じゃない! 言い訳すんなっ! 命の無駄遣いはだめだっ! そんなことは俺が許さないからなっ」
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