Gleam -ドリームキャスト!-
少女も初めは意見を主張しようとしていたが、バルトが懸命に話すのに次第に何も言えなくなった。

言葉ひとつひとつに魂があるような、感動で綺麗な瞳は揺れながら、それでもしっかりバルトを見つめる。

何秒かそうしていた。そしてバルトは少女に優しく手を伸ばす。

「一緒に行こう」

「えっ・・・?」

「闇王を封印しに、一緒に行こう。俺たちの親も勇者と呼ばれたんだ」

視線をそらさないままそう言った。少女もすぐに理解したようだった。

「違うやつもいるけどな」

「戦えればいいのーっ」

そうかよ、と冗談めかすカズアに、ユナは腕を組んでつんとした。
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