Gleam -ドリームキャスト!-
女神はすっとバルトの元へ寄ると、彼の目を見て手を握った。

「バルト」

「んあ?」

気の抜けたような返事をしたが、女神は厳しい目付きで続ける。

「エリサをしっかり守りなさい。あなたは約束をしましたね?」

一瞬でエリサの顔が強張った。バルトと女神を見つめる。

バルトは怯むことなく、女神の手を強く握り返した。

「ああ、当然だ!」

「バ、バルト・・・」

エリサのすがるような弱気な声を聞いたバルトは、にっと自信ありげにする。

「おうっ」

女神は何も言わずにバルトの手を離すと、今度はゆっくりとカズアの前に立った。
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