Gleam -ドリームキャスト!-
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村の入り口の方向からこちらに近付いてきたのは、一人の若い男だった。
ぱっと見たところ年齢は同じくらいか。
武道家のような格好をしていて、肩まで伸びた黒髪を首筋で束ねている。
左頬には古い切り傷のあとがある。
三人は並んだ状態で彼と対面した。
彼が、カズアと同じ瞳をしているとユナはふっと思った。
蒼穹のような薄く透き通ったカズアと同じ模様の、綺麗な緑色だった。
ユナとエイミーに申し訳程度に会釈すると、カズアの方を向いた。
「突然すまない。お前・・・あれだよな?」
「あれじゃ全く分かんねえよ・・・」
頭がまわっていないのか、はたまた元々言葉足らずなのか、きちんと説明できない彼にカズアは呆れた。