迷路の扉


あーもう学校着いた。近いなー


「滝本!おはよ〜!あちぃな〜」

出た。松本佑、ほんとしつこい
暑いのは夏だからだ。7月だもん、当たり前

「今日から午前だけだぜ〜楽だな〜!いつも授業だりぃしな!」

1人で喋り続ける松本佑。ほんと迷惑。

あたしはスルーして教室に向かう

だけど…こいつクラス一緒なんだよね

まあ無視無視


あたしがドアを開けると静まる教室。

「きたよ、性悪女」

クラスの女子があたしを睨む。
その中心には福島夏。興味ないんだけどね。

「また無視かよ」

「お前らやめろよな!滝本の事いじめんな」

あ〜またうざいのが入った。
あんたが悪化させてるんですけど。

「佑はあいつのどこがいいの?」

「クールビューティー♪」

「きっしょ〜」

ガタッ

あたしが立ち上がるとクラスが静まり返った

…トイレ行くだけなんだけど

教室を出るとまたクラスは騒ぎ出す。うるさい連中だ。

人とは関わらない絶対に。


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