ロールキャベツ男子の誘惑。
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「倉木~」
「あ、ミカコ。おはよ」
遅刻魔の倉木は今日もホームルームが終わった頃に登校してきた。
倉木はハンドボール部に所属しているから、髪も短いし日焼けしてて健康的な肌をしている。元々整った顔をしているので、女子のファンが多かったりもする。
「おはよ。ね、倉木聞いて!」
あたしは今朝あった出来事を彼女に話したくて仕方ないのだ。
「なにー?今日、朝ごはん食いっぱぐれてるから機嫌悪いよ」
あらま。タイミング悪いなー、もう。
「片桐くんがね、」
「片桐ー?あたしの興味ない類の話か」
そう、この子、恋愛に興味ないんです(泣)
「お願い!倉木!これだけ聞いて!」
「あーうざい」
「倉木~」
あたしは倉木のセーラー服の袖を引っ張りまくった。