ロールキャベツ男子の誘惑。
4
あれから一日学校を休んだ。
片桐くんはやっぱりあたしの身体が目当てだったんだ・・・。
あんな人だったなんて・・・。
一度でも求めてしまった自分が恥ずかしい。
「ミカコ・・・」
4限の終わりを告げるチャイムの直後、倉木の声がした。
「倉木・・・」
「あんた、朝から思ってたけど顔色悪いよ?何があった?」
片桐くんが「マチカ」と呼んだことなんてすっかり忘れてた。
だけど、なんとなく倉木に対してモヤモヤは残ったままだった。
「いや、ちょっとね」
「どうせ片桐のことだろ」