ロールキャベツ男子の誘惑。
「へえー…ってまさかっ」
ここは「荒川」さんという方の家なわけで…
それってそれって、
ここが荒川紗栄さんの家!?
「ようやく飲み込めた?ほんと、ミカコってバカだね」
クスっと優しく微笑む彼にあたしの胸がきゅんと痺れる。
「ど、どういうつもりですか!?」
こんなとこに連れてこれられて混乱中なんだけど。
「実は、あの荒川さんって子に今、言い寄られててさ」
やっぱり、そうなんだ。
胸のモヤモヤが嫌でもわかる。
ああ、これが嫉妬なんだ…。
「そこでさ、ミカコは俺の彼女役して」
「へ?」
ここぞとばかりにマヌケな声が漏れた。