君の見てる先




ヤバいって………。




そう思ってもこの状況が嬉しくて、愛しくて…。




振り払うことなんかできる訳がない




捕まれてる腕を見てると野中が前を向きながら話しはじめる




「今日、ありがとな。」




先輩のことか……




胸がチクチク痛くなった




けど、無理して明るい声でいった




「いーえ!ちゃんと言えた??」




「うん。まぁ…、けど…………、」
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