∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士
「先生早くこの落ちこぼれを追い出して下さい」

山下川眼鏡を指で直し 俺を指差した。


「そうだな お前の席は 此処ではない!

君は C組に行って 出直してこい

山下川!」


「そうだ… C組に…
えっ…
えぇ~…!

僕が…ですか!」


「そうだ お前だ山下川

お前以外に 山下川はいるか?」


「ぼ…僕が…

なぜ…

僕がC組に…

「なぜ… 分からないか山下川?」


「その答えを聞かせてください…」


「聞きたいか…


「はい…」

山下川は頷いた。


「A組で一番成績が悪いのはお前だからだ…」

長田はさらりと言ってのけた。


「ウッウッ… グググ…」


山下川の 表情が段々と崩れて行き 拳は強く握られ ブルブルと震えていた。


あの顔…

どこかで 見たことが…

俺は山下川が一瞬見せたあの憤怒の顔が気になった。




直ぐに忘れた。

あの時が 来るまで…
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