∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士
≪俺は 山城 愛の美しさに見とれ
愛の∮黒騎士∮
(野郎)
の攻撃を防ぐ術をなくしていた…


《やめなさい 翔さん!》

プリンセスの言葉で 北神山 翔の拳が 俺の鼻柱の手前で止まった。


《この方が無礼なのは周知の通りです。


それより…

黒夢さんは沙羅雪さんとは 一緒ではないのですか?》




《呆れた…

貴方…彼女の騎士なのに…》


≪それは 誤解です。
プリンセス愛様!≫

俺は 山城 愛の手を取り握りしめると片膝をついた。

≪私は 貴女様の騎士で御座います。≫

《ちょっと黒夢君》

「黒夢貴様… 我が主愛様に…」

《待ちなさい!》


「いえ待てません…」

北神山は 黒夢に襲いかかる。

俺は 思わずプリンセス愛の手をはなし

迫り来る北神山の腕を取ると

そのまま一本背負いで北神山を投げ捨てた。


≪愛様 折角の来訪 ありがたく頂きます。

あいにく 主は不在の為 改めて挨拶に伺います。≫

俺は クイーン候補の一人
プリンセスの愛に敬礼をすると
その場を走って逃げ出した。

《どうでしたか 翔さん…》


「はい愛様、
噂通りの男です…

ただ… 」

《ただ… 》

「はっきりとしたらまた 報告を致します。」

北神山は一礼する

《そう…楽しみにしておくわぁ》

山城 愛の口元が軽く緩んだ。

< 18 / 31 >

この作品をシェア

pagetop