あなたはケイサツカン様☆
これくらいで軽い気持ちになったりしないけれど。
でも話題を変えてちょっとでも話をそらせるならそれでいい。
「んー考えてない」
「は?」
「ほんとに来るとは思ってなかったし」
「何..それ..」
意味分かんないんですけど。
「だってさ、普通好きな人がいるなら他の男の誘いなんか乗らないだろ?」
「それは、あんたが勝手に」
そこまで口にすると
人差し指を唇に押し当てられる。
「名前」
そう言われてもまだ意味がわからず首を傾げる。
「名前だよ。呼んでみ」
「た..いち」
「合格!」