あなたはケイサツカン様☆
「優芽さん」
「あたしが、それでもいいって言ってんのよ!!だったらあんたも素直になりなさいよ!」
いつの間にか涙が溢れて来て
頬を伝っていく。
「俺は..分かってる?君の傍にいたらいけないんだよ?」
「そんなの、誰が決めたのか言ってみなさいよ、ほら!!」
「俺は大事な人が出来たらいけないんだ」
「そうやって逃げてるだけよ!!あんたは!!」
「違っ..」
「違わない!!だったら証明してみせなさいよ!!」
「優芽さ」
もうこの人には何も通じない。
そう思ったあたしは、開いたその唇に強引に唇を重ねた。
最初は軽く、次第に深く、
龍平さんの気持ちを確かめるように。
やがて唇が離れて
「あたしは」
「優芽さんには本当に参るね」
クスッと笑ってから
今度は龍平さんから唇が重なった。