あなたはケイサツカン様☆
「龍平さん、言ってた。自分は決して許されていい人間じゃないって。
幸せになったらいけないって」
あの時の悲しい言葉。
切ない表情。
思い出すだけで涙が出る。
「それに..那由奈ちゃんにも大切な人がいるじゃない」
「え?」
「那由奈ちゃんだって一人じゃないんだよ。ちゃんと傍にいてくれる人がいるんだから」
「タイチ..」
「那由奈、お前だけが悲しいんじゃないんだからな」
そう言うと那由奈ちゃんはタイチ君に抱きついた。
「た..いち..」
何度も何度も
タイチ君の名前を呼びながら。