あなたはケイサツカン様☆
制服を着た、多分あたしと同じくらいの年の女の子が澤木さんに何か怒ってる。
それに言い返す澤木さん。
龍平さんは後ろ姿しか見えないけど、多分困った顔をしてるんだと思う。
それからお辞儀をしてこちらに向かってきた。
「お待たせ、行こうか」
「うん、話は終わったの?」
「本当はずっと謝りたかったんだ、でも今日言えた。それに..」
「それに」
「あの人も今は一人じゃない」
そう言った龍平さんの顔は
いつもよりもたくましく、男らしく見えて。
なんだかそれがムカついたあたしは龍平さんの足に蹴りを一発入れてやった。
終わり。