ぁの日から、君のコト・・・
「ゆーちゃん。
わたしだってな、本当は泣きたいんだ。
でもな、泣かないのはわたしが楽斗の父親だからだよ。」
「ぇ・・・?
どぉゅうこと?」
私には、おじちゃんの言葉が理解できなかった。
父親だから何?父親だから泣かないってなに??
「わたしは楽斗を信じているから。
楽斗が、目を覚ました時、わたしが泣きはらした顔をしていたら、
楽斗がきっと不安がるし、父親としてのプライドがあるからなんだ。」
「おじちゃん・・・。
ごめんね、おじちゃん。」
「いいんだよ。
ゆーちゃん、ありがとう。」

それから、らぁくんは、ずーっと眠り続けていたね。
ねぇ、らぁくん。
どんな夢を見ていたの?
いつか教えてね。


「ゆーちゃん、毎日お見舞いありがとうね。」
「ううん。
私、らぁくん大好きだし、
おじちゃんとおばちゃんのこと心配だから。」
あれから、3ヵ月間毎日お見舞いに来ていた。
らぁくんは、相変わらず眠り続けたままで。
みんなが諦めかけていた、ある日のことだった。
「ねぇ、らぁくん?
せっかくの3年生なのに、あんまり眠ってたら、
留年しちゃうよ?
留年したら、私と一緒に卒業になるんだよ?
ずっと1年先に卒業してくんでしょ?
ねぇ、らぁくん。早く起きてよ。」
その時だった。
かすかにらぁくんの口が動いた気がしたんだ。
「らぁくん?
聞こえたの??」
そんなわけないか。と諦めかけた時・・・
「ゆ・・・か・・・。」
「ぇ・・・?」
かすかに大好きならぁくんの声がした。
「夢叶・・・。」
「らぁくんっ!!
ゃっと起きたぁー・・・・。
よかったぁ・・・。」
「泣くなよ。ばーか。」
「だってだって・・・。
3ヶ月も眠ってたんだよ?
知ってる?」
「ぇ、まぢでかぁ・・・。
3ヶ月か。」
よかった。
らぁくんとまたこうして話せる日が来て。
本当に良かった。
      ー続くー
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