ただ1人

2人はホームに着くと隣に並んでいた
2人は黙りこんでいた
汐里は少し気まずいとは思っていたが
何を話したらいいのか分からないでいた

そんなとき最初に口を開いたのは
晃だった

「あのさ・・」

汐里は答えた

「うん?
 どーしたの?」

晃は少し、ためらいながら言った

「手・・
 繋いでもいいかな・・?」

汐里は、その言葉を聞いた瞬間
気持ちより先に顔に出ていた
汐里は笑顔で

「うん」

晃は少し照れてから汐里の手を
優しく握った
汐里は握ってきた手を握り返した
その後2人は見つめあい笑いあった
そのときに汐里は思っていた
この人が私の彼氏だと

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