ただ1人
汐里と晃は家に到着していた
汐里の家には、まだ家族は留守にしていた
汐里は父・母・弟の4人家族で
父と母は会社で弟は中学だった
汐里は晃を家の中に入れた
汐里の部屋に入ると2人は少し黙っていた
汐里は息苦しくなったのか
「音楽でも、かけよっか」
と無理に、はしゃいだ
晃は汐里を少し見つめて
音楽をかけようとする汐里を
抱き寄せた
汐里は最初、何が起きているのか
理解ができなかった
でも晃の腕の中は暖かく
心が落ち着いた
そして2人は、ゆっくりと離れて
見つめあい、お互い目を閉じ
優しく口づけをした
2人は目を開け笑い
再び優しい口づけをした