ただ1人

少し歩いてから
汐里は改札口を見た
でも、もうそこには晃の姿がなかった

その瞬間、汐里は安心したのか
涙を流した
本当は最初から泣きそうなのを
我慢していた
泣いたら晃が困ると思い
晃の前では泣けないでいた

汐里は泣きながら実感した
これで本当に終わりなんだと

< 48 / 59 >

この作品をシェア

pagetop