ただ1人

翌日の放課後・・

汐里と晃はS駅で待ち合わせをした
汐里はHRが終わると同時に教室を出て駅に向かって歩いていた
S駅に着くと晃が立って待っていた
汐里は、その姿を見ただけで嬉しくなっていた
そして駆け寄りながら声をだした

「晃っ!!」

晃は、その言葉に反応して顔をこちらに向けた
そして駆け寄ってきた汐里の頭を軽くたたいて笑った
汐里は胸がキュンとして思った
その笑顔は、ずるいよ・・
晃は言った

「どーかした?」

汐里は晃の顔を見つめながら言った

「なーんもないよ!☆」

晃は笑いながら答えた

「そっか
 じゃあホームに行くか
 もーすぐ電車が来ると思うし」

「うんっ!」

汐里は答えた
そして2人は並んでホームに続く階段を下りた
汐里には並んで歩くだけでも幸せだった


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