吸血鬼は淫らな舞台を見る episode ι (エピソード・イオタ)
「人間が勝手につけたカテゴリーでいうと吸血鬼だね。でも、朝日を浴びたけど溶けてないし、よくわからないんだけどね」
「十字架を見ても太陽を見ても平気なのに、血を吸うというだけで吸血鬼と呼ばれているみたいなんだ。三十歳くらいで成長がストップするのも人間からすると自然の法則に反しているみたいで、薄気味悪いらしいけど」
シータが自分よりも知識が豊富に感じたイオタは対抗心を燃やし、さらに他の記述がないか探した。
すると『吸血鬼を殺す三つの方法』という見出しに突き当たる。