天神学園の奇怪な面々Ⅴ
魔法や銃火器まで防ぎきる防御力を誇る硬気功だ。

所詮は火の玉である人魂を防ぐ事など訳はない。

「おのれチャーリー…女性に対して破廉恥な真似を…」

ワナワナと怒りに震える龍娘。

その彼女が。

「恥を知れいっっ!!!!」

咆哮を上げた途端!

「っっっ!」

その怒声に再びビビったせいか。

彼は霊体から実体へと戻ってしまった。

つまり、物理攻撃も食らってしまう生身の体だ。

最早攻撃が通じないというアドバンテージはない。

「あ…あっかーん…」

タラリと冷や汗をかくチャーリー。

「よくも火の玉などという危険なものを投げつけてくれたな…?」

ゆっくりと歩み寄ってくる龍娘。

「ち、ちゃうねんちゃうねん!先生、さっきの人魂は…」

チャーリーは苦しい言い訳をする。

「ノリツッコミやねん!」

「どこの世界に火の玉で突っ込む奴がいるかっっ!」

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