天神学園の奇怪な面々Ⅴ
ズシンッッ!

凄まじい衝撃音が校舎内に響く。

龍娘の踏み込みに、サイクロンバキュームの吸引力を上乗せした鉄山靠。

加速して体当たりした分、威力は増している筈だ。

しかし。

「まさか吸引力を利用するとはな…」

疾風は安堵の溜息混じりに言う。

彼の装着したパワードスーツには、僅かなへこみ程度しかなかった。

「このパワードスーツをへこませるとは大したもんだけど…同じ箇所を集中的に攻撃する事で破壊するなんてお約束のパターンじゃ俺は倒せないぜ?」

「…っ…」

あの一撃でも疾風自身にはダメージはないらしい。

パワードスーツの頑丈さに、龍娘は舌を巻いた。

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