天神学園の奇怪な面々Ⅴ

舞白の細い指が折られていく。

「可畏君、りっちゃん、雲雀ちゃん、リーニアさん、チャーリー君、疾風君…先生は既に六人の生徒の相手を務めてらっしゃいます。特に可畏君、リーニアさん、疾風君の相手は相当な負担だった筈です…違いますか？」

「…まるでその場に居合わせたように言うんだな、因幡？」

…龍娘の問いかけには答えず、舞白は続ける。

「そんな疲労困憊の先生を更に追い詰めようなんて、私にはとても出来ません…どうか先生には、ここでゆっくりとしていて頂きたいのです」

「…その隙に他の連中は学園から逃げおおせる、か…」

龍娘は舞白をギロリと睨む。

「聞こえのいい事を言った所で、私は手を緩めはせんぞ、因幡」