天神学園の奇怪な面々Ⅴ
どんなに視線を走らせても見つからない舞白の姿。

(どこだ?どこに消えた…?)

キョロキョロと周囲を見回す龍娘の首に。

「……!」

鋭く光る三日月状の刃が、ヒタリと当てられた。

何と舞白は、廊下の天井からぶら下がっている!

彼女の手にした大鎌が龍娘の喉元に突きつけられる。

如何に優れた身体能力を持つ龍娘でも、この位置からの脱出は不可能だった。

「惜しい方ですが…仕方ありません」

大鎌を握る舞白の手に力がこもる。

「ごきげんよう、龍娘先生」

そう言って。

大鎌の刃は龍娘の細首を刈り取った!

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