天神学園の奇怪な面々Ⅴ
宙を舞う龍娘の頭部。

切断された首から迸り出る鮮血。

廊下に血の雨が降り、床に血溜まりができた。

壁にも、窓にも、返り血が飛び散る。

そんな凄惨な光景の中を、まるでボールのように転がる龍娘の頭部。

目はカッと見開かれたまま。

その瞳に何を映すのか。

「……」

天井から降りた舞白は、床に転がったままの龍娘の頭を一瞥し。

「…こうはなりたくないでしょう?」

ニッコリと微笑んだ。

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