天神学園の奇怪な面々Ⅴ
さて、あとはこのまま学園を脱出するだけ。

しかしその段になって、

「見つけたぞ、お前ら!」

校舎の二階から叫び声。

見れば、校舎の窓から龍娘がこちらを見ている。

彼女は。

「なっ!?」

躊躇いもせずに窓から身を投げ出し、軽業師のような身のこなしで着地する!

「き、教師が二階から飛び降りとかいいんですかっ!」

璃月が言うが。

「指導の緊急時だ」

龍娘は危険行為をその一言で片付けてしまった。

ともかく、遂に全員が龍娘に追い詰められる。

学園脱出直前にして、最大のピンチだった。

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