天神学園の奇怪な面々Ⅴ
「思い上がるな!」

一足飛びに間合いを詰めてくる龍娘!

「私を目の前にして、校則違反を帳消しに出来ると思うな!」

遠い間合いからの強烈な掌打『猛虎硬爬山』!

これを。

「ふっ!」

葉月は片手で受け止めた!

凄まじい力感が、そばで見ている仲間達にさえ伝わってくる。

衝撃波が発生し、その衝撃波で砂埃が舞い上がった。

「いってぇ…手が痺れやがる…この怪力女が…」

顔を顰める葉月。

「…何と無謀な真似を…素人が『猛虎硬爬山』を片手で受け止めるなど…骨が砕けるぞ」

あまりに無鉄砲な行為に驚愕する龍娘。

「骨だぁ?」

葉月は薄く笑った。

「そんなもん…気合だ」

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