天神学園の奇怪な面々Ⅴ
見た目こそ派手だが、大して痛くもない平手打ち。

何より全く殺気が感じられない。

その為に葉月もされるがままに打たれてしまったのだ。

目を丸くする葉月に。

「新倉、貴様っっっっ!」

龍娘は物凄い剣幕で怒鳴る!

「今何時だと思っているっっっ!」

……意外な発言に、その場にいた生徒全員が呆然とした。

周囲のこの暗さから察するに、恐らく午後七時は回っているだろうか。

それを生徒達が認識したのを確認した上で。

「とうに下校時刻は過ぎているっ!いつまでダラダラ学園に居残っているか!早々に下校しろ、馬鹿者どもがっっっ!」

龍娘は大激怒して怒鳴った。

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