天神学園の奇怪な面々Ⅴ
龍娘の質問に肯定も否定も示さず。

可畏は有無を言わさぬ拳の洗礼を彼女に浴びせる!

無論、真正面からの一撃を食らうほど龍娘も愚かではない。

余裕を持ってその拳打を回避。

「お前…生徒指導たる私に暴力を振るう気か?」

「あんたが教師だろうが生徒指導だろうが…」

可畏は生徒指導室の入り口に立ちはだかる。

「アスラ母上と迦楼羅姉者のたっての頼み…ここは一歩も譲らん」

その姿は山の如し。

義経を守る為に仁王立ちになったという武蔵坊弁慶を彷彿とさせる姿だった。

< 24 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop