天神学園の奇怪な面々Ⅴ
だが寸前の所で。
「うぐっ!」
龍娘の踵蹴りが、可畏の後頭部に直撃!
よろめく可畏の隙を突いて、龍娘は素早く距離を置いた。
一進一退。
どちらも退かない。
「いったいわねぇ…」
頭を撫でながら龍娘を見る可畏。
その言葉とは裏腹に、非常に喜んでいるようにも見える。
まるで、自分に有効打を入れられる相手に巡り合えた事を感謝しているかのようだ。
「つくづく羅刹だな…」
寒気すら覚える龍娘。
暴力に長けているが武人肌の男の時と同一人物とは思えない。
女性の可畏は、戦う事ではなく『殺戮』に快感を得ているように見えた。
「うぐっ!」
龍娘の踵蹴りが、可畏の後頭部に直撃!
よろめく可畏の隙を突いて、龍娘は素早く距離を置いた。
一進一退。
どちらも退かない。
「いったいわねぇ…」
頭を撫でながら龍娘を見る可畏。
その言葉とは裏腹に、非常に喜んでいるようにも見える。
まるで、自分に有効打を入れられる相手に巡り合えた事を感謝しているかのようだ。
「つくづく羅刹だな…」
寒気すら覚える龍娘。
暴力に長けているが武人肌の男の時と同一人物とは思えない。
女性の可畏は、戦う事ではなく『殺戮』に快感を得ているように見えた。