天神学園の奇怪な面々Ⅴ
ドンッ!という轟音が二回重なって聞こえた。
一つは龍娘が床を踏み砕く音。
もう一つは可畏の腹に猛虎硬爬山が直撃した音。
可畏の華奢な体が吹き飛ばされたものの、生徒指導室はそれ程広くない。
勢いを殺せぬままに強烈にコンクリートの壁に叩きつけられ、そのまま今度は床に叩きつけられる。
並の人間ならば全身打撲で死亡確定だろう。
可畏ならば神なのだから、気絶程度で済む。
そう踏んでの攻撃だったが。
「……もう勘弁してくれんか」
龍娘は辟易した様子で言う。
「何言ってるのよ…」
猛虎硬爬山をまともに受けても、大して効いていないような素振り。
可畏はピンシャンした様子で立ち上がる。
「私にも殴らせなさいよ。先生の整った鼻筋がグジャグジャになるとこ、見たいわぁ…♪」
一つは龍娘が床を踏み砕く音。
もう一つは可畏の腹に猛虎硬爬山が直撃した音。
可畏の華奢な体が吹き飛ばされたものの、生徒指導室はそれ程広くない。
勢いを殺せぬままに強烈にコンクリートの壁に叩きつけられ、そのまま今度は床に叩きつけられる。
並の人間ならば全身打撲で死亡確定だろう。
可畏ならば神なのだから、気絶程度で済む。
そう踏んでの攻撃だったが。
「……もう勘弁してくれんか」
龍娘は辟易した様子で言う。
「何言ってるのよ…」
猛虎硬爬山をまともに受けても、大して効いていないような素振り。
可畏はピンシャンした様子で立ち上がる。
「私にも殴らせなさいよ。先生の整った鼻筋がグジャグジャになるとこ、見たいわぁ…♪」