天神学園の奇怪な面々Ⅴ
「馬鹿にするな」

仏頂面で龍娘は可畏に言う。

「私が捕縛できなかった相手に、得意顔で処分を下せというのか。そのような話は、私の沽券にかかわる」

スッと、龍娘は可畏の横を通り過ぎて生徒指導室を出た。

「後程改めてお前は捕縛しに行く。私の誇りを傷つけた事、後悔するがいい」

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