天神学園の奇怪な面々Ⅴ
その悲鳴を聞いて。

「っ……!」

龍娘は咄嗟に拳を止めた。

拳が直撃する寸前になっても、回避も反撃もしようとしない。

この芽々は本物だ…!

「す、すまない神凪…お前は本物だったか…」

「本物って何ですか…全くもう…」

尻餅をついてしまった芽々は、龍娘の手を借りて立ち上がろうとする。

そんな龍娘の背後から…。

「隙ありぃっ!」

雲雀の飛び蹴りが背中に炸裂した!

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