天神学園の奇怪な面々Ⅴ
「自惚れないで!」

雲雀は何のフェイントも掛けずに突進する!

「格闘戦でだって、私は先生に勝っているんだから!」

といいつつも、雲雀の攻撃パターンは先程と変わらない。

左の拳の連打から、回し蹴り、そして今度は同じ蹴り足で後ろ回し蹴り!

だが拳法の達人である龍娘は、これを全て見切って。

「それ」

もう一度鉄山靠!

「きゃあっ!」

体勢を崩し、雲雀はまたも廊下に倒れる事となった。

「無理をするな」

龍娘が雲雀を見下ろす。

「元々お前は格闘専門ではないのだ。意固地になっていると、折角の美貌に傷がついてしまうぞ…?」

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