生徒会ハーレム【完】
最上階をずっと真っ直ぐ進むと
そこには一風変わった部屋がある……。
ちょうど恋歌が家を元気良く飛び出した時、
その部屋には4人が思い思いの表情を浮かべ
椅子に腰掛けていた。
「北斗。新メンバーってどんな子なんだろうね?」
期待の瞳で訊ねる一人。
「……知らんっ。」
北斗、と呼ばれたその人は
興味なさそうにそう吐き捨てた。
「優斗~…」
その言葉を聞いたとたん涙ぐみ、
今度は助けを求めるように優しそうな一人に話しかけた。
「和也、大丈夫だよ。
北斗は今、忙しかったんだね。」
そして安心させるように、にこっ、と目を細める。
「ベタベタするな。
暑苦しいでしょ。」
そんな二人を横目に捉え、
面倒くさそうにそう言う一人。
しかし、その四人が考えていることは
共通していたー……