炭坑の子供たち(1)
 満腹になって横になり

立ってるモノは、親でも使え、と、言うので

「父ちゃん、そこの本取って」

と、言うと

先ず、頭に少年マガジンが飛んできて

次に、蹴りが尻に飛んで来た。

「漫画ばっかり読んじょらんで、ちったあ、勉強をせんか」

耳が痛いので、聞こえてない振りをすると

次には、別角度から攻めてくる。

「起きんかっ、食べて直ぐ寝よったら、牛になるぞ」

そう言われて、素直に聞くのは、小さい内で

中学生ともなれば、全く起きようともせず

「俺が牛になったら、みんなで、ビステキにして食べてくれ」

と、答えると

「屁理屈をこねるなっ」

と、今度は、ゲンコツが頭に飛んで来た。

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