Reminiscence
「気づいてたの?」
「当たり前だ。いつもそばにいるわけではないが、それでも一日のほとんどはお前の近くにいる」
「なるほど。ランジェがいなくなったときにいろいろやってたんだけど」
「私もすべてを見たわけではない。だが、なかなかうまくいかないようだな」
「子供だとだめ、その眼帯を外さないとだめ、そんな小さくて軽い体じゃだめ。なかなか見つからない」
「お前がそこまでする理由はこいつか?」
ランジェは前足で旅人を指す。
「それもあるけど、いつか一人立ちするときのために、何ができるか探さないとって思って」
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